ＨＡＰＰＹ ＤＡＹＳ ＜後編＞
その晩、は緊張と興奮でなかなか寝つけなかった。
はなんと、毛利伸に向かって『ダブルデート』を申しこんだのだ。伸と、の彼との四人で、学校の最寄り駅と同じ沿線にある遊園地で待ち合わせて、一緒に遊びたいと言ってのけた。そして、の申し出を、伸は「明日なら、一日空いているよ」と快諾した。
しかも、その後、伸と一緒に学校の最寄駅まで帰り、駅の改札口で伸と別れた後、はにこう申し渡したのだ。
「良い？ これが最初で最後のチャンスよ。明日、私も彼も約束の場所には行かないからね。毛利先輩と一日、デートして、ついでに告白して来なさい」
「そ、そんな、いきなり先輩と二人きりでデート！？ それに、告白なんてできないよ！」
「先輩の登校日は、ファンクラブの連中が、びっしりマークしてるじゃないの。明日以降、卒業式までに、先輩と二人きりになれるチャンスがあると思う？」
の指摘に、「うっ」と黙りこむ。
「私としては、毛利先輩がいないと部室にも顔を出さない連中じゃなくて、毛利先輩に会えなくても、手が荒れ放題になっても、楽しそうに一生懸命、部活をやっているを応援してあげたいの。そのためにご褒美を下さいなんて、図々しい事を承知で言ったんだから」
力説するに、「……ありがとう」と気弱には礼を言った。
「でも、結局、この一年で毛利先輩と二人で話す機会なんて、ろくになかったし、ずっと遠くから見守る事しかできなくて……。私、先輩の事をあまり良く知らないまま、ただ憧れているだけかなって気もするんだよね」
ちちちと人差し指を振って、は言った。
「それでも、毛利先輩が好きなんでしょう？」
「うん」
傍に近づく事すらできなくて、ただ遠くから見ているだけでも、伸にドキドキする気持ちだけはずっと変わらなかった。伸の少女めいた整った顔立ちも、甘く澄んだ声も、とびきり優しい笑顔も、穏やかな態度も、にとっては全てが輝いて見えた。
そんなの心も全て見抜いているかのように、は言い放った。
「憧れだろうがなんだろうが、本気で好きならいいんじゃない？ 毛利先輩の周りに集まってる女子だって、どこまで先輩を理解しているのかなんて分からないよ。とにかく、せっかく作ったチャンスなんだから、有効活用しなさいよ！」
「……でも、私なんかが告白しても、振られるかも」
「確かに振られるかもね。でも、もしかすると両思いになれるかもしれない。恋なんてそんなものよ」
最後にに言われた言葉が耳を離れない。
「このまま毛利先輩が憧れの人で終わってもかまわないなら、明日は楽しい思い出作りにすればいいわ。告白するもしないもの自由だもんね。でも、少しでも両思いになりたい気持ちがあるなら、きちんと告白するんだよ」
暗闇の中、何度も布団で寝返りを打ちながら、考える。
振られるのはすごく怖い。だけど……伸に会えなくなる日が来る方が、もっと辛い。そして、その辛い日――伸の卒業式はもう目の前だ。
だったら、伝えよう。明日一日、伸と一緒に楽しい思い出作りをしたその後で。伸に出会えて、部活に入って、とても楽しかった事も、この一年、ずっと伸だけを見ていた事も、全部。
そう、心に決めた時、すうっと吸いこまれるように、は眠りに落ちていった。
翌日、精一杯のお洒落をして、は遊園地の入口へと向かった。空は快晴、気温も高めで、絶好のデート日和だった。既に伸は入園口まで来ていて、駆け寄るを見つけると、軽く手を上げた。ロングスカートのに対して、伸は鮮やかなブルーのパーカー姿が良く似合っている。
「やあ、おはよう」
「先輩、おはようございます」
ペコリと頭を下げるに、伸は告げた。
「今朝、出かける前にちゃんから電話があってね。彼氏が熱を出してしまって、その看病で、二人そろって来られなくなったそうなんだ。とても残念がっていたよ。でも、せっかくだから、ちゃんと二人で楽しんでくれって言われた」
の言葉を伸は全く疑っていないらしい。は演劇部に入部しても、充分にやっていけるんじゃないだろうかと、一瞬、は思った。
「……僕と二人だけじゃ嫌かな？」
驚く演技もできず、困り顔で黙ったままのを伸が覗きこむ。穏やかな碧の瞳とまともに視線が合って、はかあっと頬を染めた。ぶんぶんと頭を横に振る。
「そんな事ありませんっ！」
伸の笑みが深くなる。
「じゃあ、行こうか」
差し出された伸の左手を、ぎこちなく右手で受け取った瞬間から、にとって夢のような時間が始まった。
伸は既にの分のフリーパスポートを購入してくれていた。は自分の分の代金を支払おうとしたのだが、「今日はご褒美なんだから、おごるよ」と言って、伸は頑として受け取ってくれなかった。結局、「ありがとうございます」とはその親切に甘える事にした。
入園して、最初に乗ったのは、なだらかに上下しながら、空中をクルクル回転する、二人乗りのアトラクションだった。重力がかかるたびに、は悲鳴を上げ、伸はクスクス笑っていた。アトラクションを降りた後で、は尋ねた。
「毛利先輩って、もしかして、絶叫系がお好きなんですか？」
伸はちょっと考えてから答えた。
「うーん、特別に好きって訳じゃないけど、スピードや激しい上下運動には動じない方かな」
「……すごい」
激しい乗り物はあまり得意ではないは思わず呟いていた。
「ちゃんは苦手なのかな？ じゃあ、絶叫系の乗り物はなるべく避けた方が良い？」
伸に聞かれて、は慌てて「平気です！ せっかく遊園地に来たんですから、どんどん乗っちゃいましょう！」と強がった。
下手に静かな乗り物で二人きりになったら、伸といるだけで、どれだけ自分がドキドキしているかがバレてしまう。その方がにとっては、絶叫マシーンより、よほど心臓に悪かった。
それから、コークスクリュー、急流下り、ジェットコースターと続いて、さすがのも目まぐるしい上下運動に振り回されたあげく、悲鳴を上げすぎて、目が回って来た。それと見て取ったのだろう。次に伸がを誘ったのは、場内を高い位置から、のんびり一周するＳＬ型のアトラクションだった。
汽笛を上げつつ、ゆったりと走るＳＬに、涼風に吹かれながら乗っていると、のめまいも落ち着いて来た。
ＳＬを降りたところで、はおずおずと切り出した。
「あの……先輩、そろそろお昼にしませんか？ 私、お弁当を作って来たんです」
時間もちょうど、十二時を回って、お腹が空いて来る頃だった。伸がニッコリする。
「わざわざ作って来てくれたんだ。ありがとう」
二人は園内のベンチに座って、昼食を取る事に決めた。
「お口に合うといいんですけど」
頬を赤くして、は早起きして、準備してきた手作りサンドイッチを取り出した。伸にとの打ち合わせがバレないように、来ないはずの達の分も用意したため、食パンを三斤も使ってしまった。
「たくさん作ったんだね。僕達二人じゃ食べきれないな」
紙包みから次々に出て来る、ラップに包んだサンドイッチに、伸が瞳を丸くする。は二人分を取り分け、残りを別の紙包みに包んで、たまたま近くのファーストフードの出店に並ぼうとしている親子連れに声をかけた。
「すみません。このサンドイッチ、作りすぎてしまったんですけど、もし良かったら、召し上がっていただけませんか？」
親子連れは快くサンドイッチを受け取って、礼まで言ってくれた。
が戻って来るまでの間に、伸は紅茶を自動販売機で買って待っていてくれた。二人で紅茶を飲みながら、サンドイッチを頬張る。が準備したのは、卵サンドとハムサンドと野菜サンドだった。どれも伸は笑顔で「美味しいよ」と言いながら、食べてくれた。
伸が自分の手料理を食べてくれる日が来るとは思ってもいなかったは、幸福感でいっぱいで、自分の分のサンドイッチがなかなか喉を通らないほどだった。
食事が終わると、残ったゴミを片付けて、は「次はどうしましょう？」と尋ねた。伸がにこやかに東の方を指差す。
「さっきＳＬに乗った時、あっちの方にバギー乗り場が見えたんだ。今度はそれに乗ってみないかい？」
正直に言うと、絶叫系はもう懲り懲りだったは大きくうなずいた。
「はい！」
二人乗りのバギーでは、は助手席に座り、伸が見事な運転テクニックを見せた。器用にＳ字のコーナーを回っていくバギーに、は感嘆の声を上げた。
「毛利先輩、運転がお上手なんですね！」
「褒めてくれてありがとう。大学に入ったら、夏休みに車の免許を取ろうと思っているんだ。教習所でもこれくらい上手く行くといいけどね」
「先輩なら絶対に大丈夫ですよ」
何事にもそつのない伸なら、本物の自動車の運転も楽々こなしてしまいそうだと、思わずは太鼓判を押してしまった。
バギーを降りて、と伸が園内の地図を見ながら、次に乗るアトラクションを考えている時だった。ふいに、二人の耳にきゃあきゃあ騒ぐ、複数の女子の声が飛びこんで来た。
「毛利先輩じゃないですかー！？」
「わあ！ 偶然ですね！」
「先輩も遊びにいらしてたんですか？」
たちまちはどんっと突き飛ばされ、伸は三人の華道部と茶道部部員に囲まれてしまった。彼女達は特に伸に執心している、二年生の仲良しグループで、伸に話しかける女子には、特別冷たい視線を浴びせかける事で、部内でも通っていた。怖いのと驚いたのとで、は地面にひっくり返った状態のまま、無意識に後ずさりした。
「先輩はお一人ですかー？」
「一緒に回りましょうよ！」
「私達、地図を見るのが苦手なんですー。案内して下さい！」
三人は、部では影の薄いの事など、眼中にないらしく、突き飛ばした後は、最初からいないものとして、無視を決めこんでいる。
伸が行ってしまう。三人に連れて行かれてしまう。本気でそう思った瞬間、の内から、恐怖心も羞恥心も全てが吹っ飛んだ。
えいっと立ち上がって、四人の中に飛びこみ、ぐいっと伸の左腕にしがみつく。そして、精一杯の声で叫んだ。
「毛利先輩は、今日は私と一緒なんです！」
じろり、三人がをねめつけるが、は負けてなるものかと必死で睨み返した。一人が口を開く。
「ちょっと、あなた、うちの部の一年生でしょう？ 毛利先輩を独り占めしようだなんて、何様のつもり？」
「……わ、私は……」
こういう時、ならば、ぽんぽんと言い返すのだろうが、不器用なは言葉が上手く出て来ない。その時、冷たい声が響き渡った。
「いい加減にしてくれないか」
伸だった。こんなふうにきつい口調で、伸が物を言うのを聞くのは、は初めてだった。ビクリと怯えるの肩に、伸は空いた右手を回して抱き寄せた。
「僕は彼女と二人で遊びに来ているんだ。君達に用はない。邪魔しないでくれないか」
三人の頬が、怒りで朱色に染まる。
「ひどい！ どうして先輩がそんな事を言うんですか！？」
「私達の方が、その子よりずっと長く、先輩と一緒にいるじゃありませんか！？」
「大体、どこがいいんですか、そんな地味な子！？」
「……それ以上、ちゃんを侮辱したら、僕が許さない。彼女は僕の恋人なんだから」
伸の宣言に、三人は一斉に悲鳴を上げた。
「そんな！？」
「ひどい！」
「いつの間に！？」
「君達には関係ない。もう一度言うけど、これ以上、彼女に何かしたら、僕が許さないからね」
断固とした冷たい言葉には、逆らう事を許さない、前生徒会長の威厳があった。さすがのかしましい女子達も絶句してしまった。
「行こう、ちゃん」
伸はの手を引いて、呆然としている三人組を残して、すたすたとその場を離れた。
だが、呆然としていたのはも同じだった。伸と園内を見下ろせる高台のベンチに腰掛けて、やっと伸の顔を見る勇気が出た。
「先輩？ まだ怒っていらっしゃいますか？」
覗きこんだ伸の表情は穏やかだった。さっきとは打って変わった労わりの口調と仕草で、伸はの頭を撫でた。
「もう怒ってないよ。……それより、ごめん。怖い思いをさせたね」
確かに二年生が現れた時は怖かったし、伸があんなに厳しい態度を取った事にも驚いた。だが、それも全部、伸の『恋人宣言』のショックで、訳が分からなくなってしまった。どうして、自分の事を恋人などと言ったのかを知りたくて、は恐る恐る、言葉を探した。
「あの……さっき先輩が、私の事……」
伸は大きくため息をついた。
「せっかくデートスポットに誘われたから、もっと素敵な場所で、格好良く決めるつもりだったんだけどね。邪魔が入ったせいで、予定が全部、狂っちゃったよ」
伸の穏やかな碧の瞳が真っ直ぐにに向けられる。伸はの手を取って、優しく言った。
「順番が狂っちゃったけど、言わせてもらうよ。……ちゃん、僕は君が好きです。僕と付き合って下さい」
「本気ですか！？」
思わずすっとんきょうな声で尋ねてしまう。
「本気じゃなかったら、ダブルデートに誘われた時点で断っているよ」
「……で、でも、どうして、私なんですか……？」
二年生が言った通り、伸といた時間も短いし、内気な上、おっとりした性格のせいで、部でも地味で目立たない方だったと思う。告白しても振られると思っていたくらいなのだから、伸が自分を好きでいてくれたなどとは、夢にも思っていなかった。
の問いに伸は朗らかに答えた。
「最初は、ちゃんの事を、楽しそうに一生懸命、部活をやっている一年生がいるなって思っていたんだ。そうしたら、その子が僕と話す時だけ、顔が赤くなるし、声は裏返るし、僕を意識してくれている事が丸分かりで、見ているだけで面白くてね。……でも、決め手はあれかな、荒れた君の手を見つけた時。……僕の実家は萩焼の窯元でね。母も姉も汚れた荒れた手で懸命に窯を守っているんだ。だから、君の手に触れた時、僕の家族と同じ、頑張っている手なんだなって思って、すごく愛しく感じたんだよ。ちゃんを好きだなって思ったのはその時」
伸は最初からを見守ってくれていて、が伸に伝えようとしていた事を、全て分かってくれていたのだ。そして、それ以上に、が努力して来た事を認めて、そして、を好きになってくれた。幸福感での胸はいっぱいになり、瞳から嬉し涙が溢れた。
「……ありがとうございます。私、ずっと先輩の事が好きでした」
「うん。僕もちゃんが好きだよ」
の涙を伸の指が拭ってくれる。
「ほら、もう泣かないで笑って。笑顔でお茶やお華に取り組んでいる君は、本当に素敵だから、自信を持って良いんだよ」
「……はい」
大好きな伸の笑顔に向かって、は花が咲くように微笑んだ。
毛利伸に恋人ができたという噂は、華道部と茶道部にたちまち広がった。同時に退部届けを現部長の伸に持ちこむ生徒が続出した。その生徒達一人一人に、伸は真剣に語りかけた。
「本当に中途半端なまま、辞めてしまっていいのかい？ お茶もお華も知れば知るほど、奥の深い世界なんだ。きっかけが何であれ、せっかくその道に足を踏み入れたのに、途中で投げ出してしまうのは、もったいないと思うよ」
遊園地で会った三人組など、伸の説得には耳も貸さず、投げ出すように退部届けを置いていく生徒もいたらしいが、伸の言葉に恥じ入り、退部届けを引っこめる生徒も若干はいた。華道部と茶道部は伸のファンクラブではなくなったが、の望み通り、本心から華道や茶道がやりたい生徒だけが残り、同好会になってしまう危機からも救われた。
「これで安心して卒業できるよ」
伸は笑顔で告げ、卒業式では卒業生代表として、堂々たる答辞を読んで、全校生徒を感動させ、卒業して行った。
そして、新年度が始まり、は二年生になった。顧問の佐藤先生も産休から復帰し、一年生の新入部員も入り、華道部と茶道部は伸のいた頃とは違うが、それなりの賑わいを見せるようになった。
晴れた春の日の放課後。鼻歌を歌いながら、は部活に赴くべく、クラブ棟内を和室へと歩いていた。
「ちゃん」
呼び声に振り向くと、私服の伸が立っていた。
「毛利先輩！？ いらしてたんですか！？」
「……ちゃん」
ちょっと咎めるような目つきになる伸に、は「あ、ごめんなさい」と謝って、「伸さん」と言い直した。付き合い始めてから、伸には名前で呼ぶように言われているのだが、なかなか慣れなくて、つい以前からの呼び方で呼んでしまう。
「今日は講義が早く終わる日で、サークル活動もなかったから、久しぶりにこっちに顔を出してみたんだ。部活はどう？」
「華道部も茶道部も佐藤先生のご指導で、皆、真面目に取り組んでいますよ。どちらの部員もそろって仲が良くて、毎日、楽しいですし、部長のも張り切っています」
「新入部員は増えた？」
「はい。一年生が男女合わせて十人程。あと、去年退部してしまった現二年生の男子生徒達も部に戻って来てくれたんです。お陰で男子がたくさん増えましたよ」
ずっと一人きりの男子部員だった伸が喜ぶと思って、は報告したのだが、伸はそれを聞くと、「男子が増えたんだ」とため息をついた。
「嬉しくないんですか？」
首を傾げると、「元部長としては嬉しいけど、僕個人としては嬉しくない」という矛盾した答えが返って来た。
「ちゃんの周りに男子が一気に増えたという事だよね？ 変な虫がつかないように、今日はしっかり僕の存在をアピールして帰らないといけないな」
「変な虫！？」
思わず顔が赤くなってしまうに、「僕はこう見えても、結構、やきもち焼きだから、覚悟しておいてよ」と伸はイタズラっぽくウィンクした。
「伸さん！」
ますます赤くなるに、伸がクスクス笑い出す。
これから向かう和室には、本当に部活が好きな生徒達が賑やかに集まっている。そして、の隣には大好きな伸の微笑む姿。これ以上に幸せな事はないと、は満面の笑みを浮かべた。
クラブ棟の窓から差しこむ春の日差しが、伸と共に歩くを祝福するかのように、暖かく包んでいた。
＜終わり＞
＜あとがき＞
『同じ部の憧れの先輩夢』が書きたくて、書き始めました。あと、お呑気なヒロインが書きたかったというのもあります。
ちなみに、この話のテーマは「アリとキリギリス」です。
こつこつと真面目に働いた者は報われて、遊んでいた者には罰が当たる……なんちゃって（笑）
書き出したら、予想以上に長くなってしまい、読みやすいように前後編に分けました。
あと、珍しくタイトルづけに悩まなかった話でした。勝手にイメージソングは「天使にラブソングを２」の「ＯＨ ＨＡＰＰＹ ＤＡＹ」。
最後に、温かいメッセージをいただけた、某ママさんに心から感謝を捧げます。
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